子どもには幸せになってほしい、子どもが将来困らないようにできることを精一杯やりたい。
親として大切な我が子の幸せを願うものでしょう。
そんな人生をかけた「子育てプロジェクト」にもかかわらず、当の子どもは全く自覚なし!なんてことありませんか?
うちの3歳の息子は朝起きないし、ご飯は食べないのに鼻くそは食べるしとなかなか子育てプロジェクト、苦戦しています。
息子のような些細な習慣だけでなく、乱暴だ、大人しすぎる、泣き虫など子どもの短所が目に付いてイライラすることあると思います。
しかし私は子どもが言うことを聞かずイライラしても、子どもの性格自体にイライラすることはありません。
なぜかというと、性格を短所や長所で区別せず、大きな括りの個性としてみているからです。
子どもの怖がりにイライラすることはない
私の息子はかなり怖がりな性格です。
不安を感じやすく、神経質的な傾向があると思います。
例えば、息子が通っている保育園では月に一度、保育園の先生が不審者役をして防犯訓練が行われます。
息子はこの防犯訓練が大の苦手。
防犯訓練では泣き叫び、数日間恐怖を引きずったまま生活しています。
そして来月の防犯訓練の日をカレンダーでカウントダウンしているのです。
昭和のおやじから「男ならピシッとしろ!」と言われそうな性格ですが、私は息子の怖がりが短所だとは思っていません。
そもそも性格に長所短所を決めつけるのがおこがましくないか?
そもそもですが、性格の長所、短所ってなんでしょうか?
結局、個性の良い面、悪い面にすぎません。
松下幸之助の言葉にも、
”自分の長所にうぬぼれてはならない。自分の短所に劣等感を持つ必要もない。長所も短所も天与の個性、持ち味の一面なのである。”とあります。
子どもの短所にイライラしてしまうのは、子どもの個性の活かし方をわかっていないからだ思います。
例えば、すっぱいレモン。
すっぱいレモンをむしゃむしゃ丸かじりするのってなかなか難しいですし、皆さん好まないと思います。
だからと言ってレモンを食べないわけではありません。
レモンティーやレモネードといった飲み物は人気ですし、レモンの輪切りをアジフライの横に添えれば味と彩りのアクセントになります。
丸かじるでは需要のないレモンでも他の調理方法で大活躍するのです。
子どもの性格も同じだと思います。
私たち親は謙遜からなのか、子どもの強い個性をネガティブに捉えがちです。
しかし、子どもの個性は使い方次第で良くもなるし、悪くもなります。
まずは自分の子どもがどんな性格なのかきちんと理解し、どのように活かしてあげるのか客観的に考えるのが重要と考えます。
自己肯定感を高めるフレーミング効果
長所・短所は大きな括りの個性としてみるべきだと前述したものの、子ども本人に伝える場合は別です。
私は子どもの自己肯定感を高めるために怖がりな性格をポジティブに伝えています。
ポジティブに伝える際、フレーミング効果を知っていると非常にためになります。
フレーミング効果とは物事のフレーム(枠)を変えることで、相手への印象を変えることが出来るというものです。
つまり、物事の表現次第で相手の受け止め方が変わるということ。
フレーミング効果は、子育てにおいて非常に大切な考え方だと思います。
コミュニティの限られた子どもにとって親からの影響は大きいものです。
親の言葉一つで自己肯定感を高めることも下げることにもなります。
フレーミング効果を使って怖がりな息子に対して、私はこのようにアドバイスしています。
太郎ちゃん、怖いと思う気持ちはとても大切だよ。
世の中には危ないことが沢山あるから、怖い気持ちが太郎ちゃんを守ってくれるよ。
だから、怖いと思ったらどうすれば自分を守れるか、考えてみてね。
結論:短所は個性のほんの一面。子どもに伝えるときはフレーミング効果
子どもの短所を直したいと思う人もいるかと思います。
しかし、乱暴だって自分の主張を強く言わなきゃいけない場面では、プラスに働きます。
大人しく、控えめだって主張する皆とは違う視点で物事をとらえるのに役立ちます。
泣き虫な子も感受性が高く、社会では欠かせない共感性が高いのでしょう。
どんな個性も使い方次第で子どものためになります。
大切なのは個性の活かし方。
親が出来ることは、子どもの個性を客観的に把握し、可能性を広げてあげること。
そしてフレーミング効果を用いて個性のポジティブな面を伝えることだと思います。
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