子どものお小遣いを報酬制にしていいコトしてはダメなコト

「お金じゃないよ、ただやりたいだけ。」

お手伝いをする息子にこんなことを言われたらかなり嬉しいですが、きっと理想で終わりそうです。
皆さんは子どものお小遣いの報酬制について賛成ですか、反対ですか?

私は報酬制、アリだと思う派です。
私自身が子どもの頃、お小遣いの報酬制で家事やテストを頑張れた記憶があります。

しかし、何でもかんでも報酬をあげればいいわけではありません
報酬制にはちょっとしたコツがあります。そのコツについて紹介していきます。

報酬とやる気の科学 アンダーマイニング効果

アンダーマイニング効果とは、
楽しい!やりたい!といった意欲(内発的動機付け)で行ったことに対して、
ご褒美や報酬を与える(外発的動機付け)といつの間にか楽しい、やりたいといった気持ちが薄れてしまうこと
を言います。

例えば、私が大学生の頃に発生した東日本大震災の話です。
私は友人と一緒に被災した子供たちに手編みのマフラーをプレゼントするボランティアに参加しました。
被災した子供たちを少しでも喜ばせたいと思い一生懸命マフラーを編んだのを覚えています。
そんな中、編んだマフラーに報酬をくれると言われたらどうでしょうか?
善意の気持ちでやっているのにと腹が立つと同時にお金がもらえるというよこしまな気持ちも出てきたと思います。

このように皆さんも今までの経験の中で、自発的にやっていたけど報酬をもらってたら気持ちが変わっていたかも…と思う出来事があるのではないでしょうか?

好きでやっていることに報酬をあげてはいけない

アンダーマイニング効果を考えると、子どもが頑張ったこと全てにご褒美をあげるのは危険なことがわかります。
特に子どもが好きでやっていることに報酬は危険です。

私の息子はパズルが大好きです。
3歳にして100ピース近くのパズルを楽しそうにやり続けています。
もしパズルのご褒美にアイスをあげたらどうでしょうか?

たろくん、パズル頑張ったから、アイスあげるね~

おそらくパズルの楽しさややりたいといった気持ち(内発的動機付け)は薄れるでしょう。

例え、好きでやっていることが料理であれ、掃除であれ、宿題であっても好きなことに報酬はあげてるのは注意です。

お手伝いやテストには報酬と感謝の言葉を

お小遣いをあげている、お手伝いやテストに対してもアンダーマイニング効果は有効だと思います。

私は、息子がお手伝いを進んでしたときは、嬉しい気持ちを丁寧に伝えるようにしています。
お手伝いは褒められる、気持ちのいいことなんだと感じてもらい内発的動機を刺激するのが狙いです。

皆さんもアンダーマイニング効果を子育てで活用してみてください。



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