なぜ人は胡散臭いネット広告に惹きつけられるのか?ストーリーの訴求効果がすごかった!

このネット広告胡散臭いわ~

スマホでスクロールすると、下の方に怪しそうなネット広告、みかけますよね。

【借金まみれの私が3000万!?】この1か月○○だけやって!

「55㌔以上の人は絶対やって」朝の3秒習慣で体質改善!

【高額当選確実】宝くじは○○してから買いなさい

こんな広告で誰が買うの?と思うものばかりです。

胡散臭さ~

でもこんなにも胡散臭いネット広告があるのは人を惹きつける魅力があるからなはず!

ということで、なぜネット広告をみて商品を買ってしまうのか?調査してみました。

調べてみると、全て何かしらのストーリー性があるということがわかりました。

調査方法
調査件数:10件
調査対象:ダイエット系広告、占い系広告、金融系広告

こんな人が書きました↓

そっこそっこ
そっこそっこ

心理学、マーケティング独学中です!

・某メーカー経営企画部門の会社員
・マーケティング知識を生活の中で考察
・2児の母

ネット広告の王道パターン

多くの方はタップさえしないネット広告かもしれませんが、よく読むとかなり勉強になります。

惹きつけられるネット広告はどれもストーリー調に話がまとまっていて起承転結がのです。

細かい設定に違いはあるものの、大まかな流れはどれもこんな感じです。↓

起:主人公の自己紹介

承:主人公、どん底期

転:商品の紹介

結:商品使って、ハッピーエンド

起:主人公の自己紹介

まず”起”の部分では主人公の自己紹介から始まります。

設定としては都内在住のOLが多いです。

クッキーの設定からか、自分と属性が似ている主人公のネット広告が掲載されるのだと思います。

承:主人公、どん底期

自己紹介のあと、主人公に不幸な出来事が生じます。

ダイエット系であれば最近太って、彼氏に別れ話を切り出された、

お金系であれば借金を抱えてしまった、勤め先が倒産したなどお金にまつわる不幸が多かったです。

不幸な出来事は読者のニーズを強調したものですが、特に金運占い系はかなり強烈です。

結婚詐欺に遭い500万円騙し取られる

会社が突然倒産

母が大病を患い、治療費が必要に

再就職先が超ブラック

消費者金融で借金

そんなに不幸が重なるかい!ってツッコミを入れてしまうほど不幸が続きます。

度重なる不幸に耐え忍ぶ主人公のメンタルの強さといったら!

不幸の連続!!

転:商品の紹介

そんな不幸な時、主人公を助ける救世主として商品がここでようやく登場します。

てってれーん!!

主人公は、偶然商品を紹介される設定が多いのですが、

商品を紹介するのは、

母親、職場の同僚、友人、幼馴染

現実でも紹介してきそうな人ばかりです。

金運占い系(再び)はちょっと面白い流れで話が展開されます。

派遣先の同僚から仕事辞めたとのラインが

話を聞くと、ある占いを始めたところ運気が上がって1等の宝くじに当選したとのこと

早速占いを紹介してもらう

同じ環境だった同僚が幸せになってたら私もなれるかも!と思っちゃいますもんね。

現実でもありそうな設定です。

結:商品使って、ハッピーエンド

そしてすすめられた商品を使ってみたら、

痩せた!

宝くじが当たった!

彼氏と復縁した!

医者と結婚した!

同一人物かと疑うほど、生活が激変するのです。

なぜ胡散臭いネット広告に惹きつけられるのか?

ネット広告の冒頭に”実話”と書かれていますが、実話でないのはみえみえです。

それでもストーリーが入ると商品を買いたくなるのはなぜか?

私が分析するにこの3つが大きな理由なのだと思います。

①ありそうでなさそうな設定

②どん底期がめちゃくちゃ長く感情移入しがち

③ディズニー映画級のハッピーエンド

①ありそうでなさそうな設定

職場の先輩が成功して仕事を辞めた

久しぶりに実家に行くと母がダイエットに成功していた

ありそうでなさそうな設定ばかりです。

この絶妙な加減によってリアルを感じ自己投影してしまうのだと考えます。

②どん底期がめちゃくちゃ長く感情移入しがち

ストーリーのおよそ半分がどん底期を占めているような印象です。

この先どうなってしまうのか?

読み進めていくうちに主人公に感情移入しています。

③ディズニー映画級のハッピーエンド

かなりどん底期をひっぱった後に最後に商品を使ってハッピーエンドの結末。

ピークエンドの法則にあるように”終わりよければすべてよし”で気持ちよく読み終えることができます。

ストーリーで説明すれば成功率は上がる

以上なぜ胡散臭そうなネット広告に人は惹きつけられるのか?解説しました。

このストーリーを使ったマーケティング手法は「シュガーマンのマーケティング30の法則」にも書かれています。

”ストーリーはセールスに人間味を与え、お客さんをつなぐ役割をする”

シュガーマンのマーケティング30の法則 お客がモノを買ってしまう心理的トリガーとは

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社会人が売り込むのは自分自身だとするならば、ストーリーの力を借りて自己アピールするのは一つの手だと思います。

いくら自分のすごさを連発してもなかなか相手には伝わりません。

ストーリーの中で自分の思いや、経験、スキルを伝えることで臨場感が生まれます。

みなさんも、自分の売り込み困ってみたらストーリー調に語ってみて下さい!

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